こんにちは、タクです。
ついにこの領域に入ってしまいました。
・・・そう、【万年筆の沼】です!
話の始まりは先月のシステム手帳購入後にさかのぼります。
システム手帳を購入し、スケジュール管理の記入方法などを調べるため、インスタグラムの画像を見ていた時です。
なんと!!投稿している方々のほとんどがシステム手帳と一緒に「万年筆」を使っていたのです。
私も最初は、「ボールペンで充分」と思っていたのですが、たまたま手元に使っていなかった1本があったので、試しにインクを入れて使ってみたところ・・・
筆圧を加えなくてもスラスラ書けることに感動し、見事に沼にハマったという訳です。
そして気がつくと、1ヶ月で10本も買ってしまいました(笑)
今回は、そんな万年筆沼にハマった私が最初に手に入れたコレクションの一つ『パーカー・IM ロイヤルブルーCT』のレビューをしていこう思います。
これから万年筆を買おうと思っている方への参考になればと思いますので、最後までお付き合いください。
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パーカー(PARKER)とは?

パーカー(PARKER)とは、イギリスを代表する筆記具ブランドのことを言います。
弓矢のデザインをしたロゴが特徴的です。
ペン自体にも、クリップ部分が矢羽のデザインで作られていることで有名です。
パーカーは、1888年に創業者の「ジョージ・サッフォード・パーカー」がペンの特許を申請したことが事業の始まりとなっています。
100年以上の歴史があり、これまでに数々の名作を世に放ってきた筆記具界における先駆者とも言われています。
その品質の良さから、ロイヤルワラント(英国王室御用達)になっていることでも有名です。
代表的なモデルは「デュオフォールド」「ソネット」「ジョッター」など。
パーカー・IM 万年筆の紹介

パーカー・IMは同ブランドの中でもエントリーモデル(初心者向け)の立ち位置として確立しています。
私が持っているのは「ロイヤルブルーCT」落ち着きのある深いブルーとマットな質感のボディに、アクセントとなるクロームメッキの金属パーツが特徴のペンです。
カラーはロイヤルブルーCTを入れて全6色あります。(※プレミアム仕様、限定品は含んでいません。)
IMシリーズは万年筆の他に、ボールペン、パーカー 5th (パーカー独自のペン先技術)などの仕様があります。
パーカー・IM 万年筆のスペック
名称 | パーカー・IM 万年筆 |
本体価格 | ¥6,000+税 |
本体材質 | 真鍮製 |
ペン先材質 | ステンレス製 |
インク補充方法 | カートリッジ/コンバーター |
キャップの閉まり方 | 嵌合式 |
全長(収納時) | 約137㎜ |
筆記時の全長(キャップなし) | 約117㎜ |
筆記時の全長(キャップポスト) | 約152㎜ |
軸の太さ(最大同軸径) | 約11.5㎜φ |
キャップの太さ | 約12.5㎜φ |
重量(インク等を含めず) | 約26g |
ペン先の太さ | F(細字)のみ |
付属品 | 純正ケース、説明書兼保証書 カートリッジ1本(ブルーブラック) コンバーター1本 |
カラー(全6色) | ブラックCT ロイヤルブルーCT ダークエスプレッソCT ホワイトCT ブラックGT ブラッシュドメタルGT |
万年筆各部位の詳細
【クリップ】

まずは、パーカーの象徴でもある「矢羽クリップ」
3つの彫り込みの模様と鏃(やじり)の返しまで表現されたデザインが特徴的です。
パーカーをご存知の方ならピンときたかもしれませんが、実は2015年にクリップのデザインがブランドリニューアルによって変更されています。
以前のデザインも高級感があり好きだったのですが、現在のは幅広い年代に好まれるものになったと言えます。
これを胸ポケットに刺しておくだけで、スマートで仕事ができる印象を受けることでしょう。
【天冠】

クリップの上部に位置する「天冠」です。
「ロイヤルブルーCT」の金具のカラーはクロームメッキとなっています。
カラー名の最後にくるアルファベットの「GT」や「CT」は以下の略になっています。 「GT」=ゴールドトリム(金塗装仕上げ) 「CT」=クロームトリム(銀塗装仕上げ)
パーカー以外の万年筆ブランドでも、この表記をする製品があるので、その時は同じ考えでいいと思います。
メッキは決して安っぽくなく、塗装が剥げる心配もないくらいしっかりとしています。
天冠はとくにマークや彫り込みは無いシンプルなデザインです。
【キャップリング】

キャップリングには2本の線の中にパーカーのアローマークと「PARKER」の刻印が入っています。
これがあるのと無いのでは、全体の引き締まり方が変わってくるでしょう。
こちらもクロームメッキ仕上げ。
【尻軸】

尻軸は天冠と同様にシンプルなデザイン。
メッキの表面は鏡になるくらい写りがよく見えます。
【首軸及びペン先(ニブ)】

首軸はブラックで光沢と艶やかな質感で、長さは約240㎜と一般的な長さ。
上下にクロームメッキのリングで挟んでおり、製造過程で出てくるパーティングライン(つなぎ目のような出っ張り)もありません。
ニブの根元には「PARKER」の刻印と、その上にクリップと同じ矢羽をイメージした3本のラインが彫られています。
ニブの全長は約150㎜とやや小さめな印象、この辺は初心者向けのため、扱いやすいようにだからかもしれません。
【ペン芯】

ニブが小さいため、ペン芯の溝も必然的に少なく掘られているが見てわかります。
ペン芯の先端奥にはペン先のサイズを表す(FINE=細い)の頭文字「F」が刻印されています。
ペン先の細さの刻印は、ニブの表面に刻印されていることが多いので、こちらは分かりづらいかもしれません。
【キャップの閉まり方】

万年筆のキャップの閉まり方は主に2種類あります。
一つは「ねじ込み式」もう一つは「嵌合式」です。
この「パーカー・IM」は嵌合式の閉まり方を採用しています。
閉まり方の感じとしては「グニュ〜」っと軽く押しつぶすようにしていくと最後に「コツン!」とはまるような感覚をさします。
私としては、いかにも高級な筆記具を使っているという所有欲を満たしてくれる感覚です。
パーカー・IMを手に持ってみた感じ
【キャップなし】

キャップを尻軸に挿さないで持ってみるとこんな感じです。
持ちやすい太さと程よい重みで「書くぞ!」といった感じにさせてくれます。
全体的に金属を使っているので、キャップなしでも重量があるほうかと。
長さもちょうど良く、首軸の長さもそこそこあるので、指の置き場に困らない作りになっています。
【キャップポスト】

キャップを尻軸に挿して持つとこんな感じです。
そこそこ重心が後ろに寄るため、長時間の筆記には向かないかと。
ただ、矢羽クリップが見えてるのがカッコいいので、この状態で書き続けたくもなります(笑)
パーカー・IMにインクを入れてみました
今回はカートリッジでなくコンバーターでインクを吸い上げて使用してみます。

付属のコンバーターはこんな感じです。
一般的な「スクリュータイプ」のコンバーターと違って、「ピストンタイプ」の短めな仕様となっています。
入れるインクは「パーカーの純正インクボトル ブルーブラック」を使用します。


ねじっていく動きでなく、上下にスライドさせるだけなので、わりと簡単にインクを吸入することができました。
スライドで簡単に入ってしまうため、勢いがついてしまうので汚れないように気をつけましょう。
インクの吸入するこの時間が意外と緊張してしまいます。
いまだにインクで手を汚してしまうので、どなたか上手なやり方があったら教えてください。
パーカー・IMで実際にノートに書いてみました

愛用の「ツバメノート」を使用。

ご覧の通り、実は左利きです。
海外ブランドはインクフローが潤沢と聞いていましたが、書いてみた感じはそこまでではなく、「ペンを滑らせた分だけインクが出る」といった感じでしょうか。

ニブは硬めで、金ペンのようなしなりや跳ね返しは感じられません。
初心者向けであるため、ある程度の筆圧が加わってもいいように想定して作られている気がします。
書いている時の感覚は「サリサリ」とした感じというのが第一印象でしょうか。
ペン先で少し紙を削っていくような感覚でもあります。
ニブも小さいため、視認性も高く、書きやすいペンです。

まとめ
「パーカー・IM ロイヤルブルーCT」素晴らしい一本でした。
自分自身も、最初に手にした万年筆としてベストな選択だったと思います。
私なりに「良かった点」「悪かった点」を出してみました。
良かった点
- コンバーターが付属していて、インクが入れやすかった。
- ニブが小さめで視認性が高いため書きやすかった。
- ペンの重量やサイズがちょうど良く、扱いやすい。
悪かった点
- ニブがガチガチなため、字のハネやはらいがしにくい。
- インクフローが潤沢ではないため、玄人には物足りないかも。
それぞれの点を出すといえばこんな感じかと。
エントリーモデルの立ち位置なので、いずれも想定内の意見といった感じでしょう。
しかし、6,000円代でこのクオリティーのペンはなかなか無いかと思います。
コンバーターが付属してくるのもポイントとして高いと感じました。
別売りで買えば600〜800円くらいはするでしょうから。
国産であれば、「プラチナ万年筆」や「パイロット」といったメーカーが1,000〜3,000円代の価格帯で初心者向けの万年筆を多く出しているので、そちらも良いかと思います。
ですが、少し背伸びをして海外ブランドに手を伸ばすのも楽しいかもしれません。
その時には是非、「パーカー・IMシリーズ」を候補に入れてみてください。
今日はこの辺で、ご覧いただきありがとうございました。

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